将棋道場で、段級を非常にきびしくしているところがありますが、何のためにそうしているのでしょうか
商売のためなら、客の努力をできるだけ認める、ある程度の緩さが必要であり、段級も比較的緩めになるものだと思います。
しかし、周囲の道場と極端にかけ離れた段級にすると、ちょうど客を叱りつけているような形になり、遊びに来ている客はあまりいい気はしません。
段級レベルの一般性を著しく破壊するものでもあります。
また、その段級で大会に出られると、クラス分けしている大会の主催者がとても困ります。その程度のことは、道場をやっているような人は十分に承知しているはずですよね。たしかに、自分の道場の客が大会のBやCで優勝してくれるのは、道場の宣伝になります。でも詐欺みたいなものです。
席主が頑固なんでしょうか。見栄なんでしょうか。それとも売名詐欺目的なんでしょうか。
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将棋の段級位は近年ハイパーインフレ状態になりました。将棋会館建設のために記念免状を発行し、将棋指導員制度を作りアマ三段以上なら初段免状推薦が出切るようにして、資金確保に段免状を乱発。なげかわしいものです。その頃、クラブ顧問のS七段に二枚落ちで勝たなければ初段の免状はもらえない。という前例であったのに、一勝もできないうちに「もう初段の免状はあげましょう。あなたは実力二段あるから記念免状もいかがですか」と言われた時には愕然としました。
これは他の武道でも言えることで、支部道場の四段が本部道場の初段の歯が立たない。というようなことが現実に起きていて、ある武道の道場では、「本部の初段」「支部の二段」「通信段位の三段」というような陰の呼称をしているようですね。
碁会所でも同じようなことが実際にあって、駅をはさんだ北口と南口とで段のレベルが大きく異なり、二子以上の差があったそうです。結局、強い人とやりたければ北口に、勝負に勝ちたければ南口の碁会所、という自然の住み分けができたようですが、残念ながら碁会所と将棋道場では数も違いますものね。
厳しくしているのは売名行為でもなんでもないと思います。言下に「免状が欲しければ雑誌や新聞のコースにチャレンジすればいいだろう」と言っているのだと思います。
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普通の道場はトップクラスは5段くらいですが、場所によっては、元奨励会やアマ名人が所属する道場があります。彼らは当然6段くらいです。すると、4段認定は最低でも県代表になります。当然、町道場4段は2段くらいになってしまいます。このレベルを全国基準にしてしまうと、級位者の目標である初段がとても厳しくなってしまいます。ですから、やむを得ないと思います。
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