将棋のタイトル『九段』『十段』『竜王』についての質問です。
①『九段』から『十段』に変えたのはなぜですか?逆に言えばなぜ昔は『十段』が存在しなかったのかも気になります。
②『十段』から『竜王』に変えたのはなぜですか?
囲碁界では最初から十段で、現在も存在しているタイトルですよね。
無くなったタイトルの永世称号を得た塚田正夫棋士、大山康晴棋士、中原誠棋士はいずれも名人経験者で最強を誇っていた人ばかりですね。
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まず九段戦は1950年にスタートしました。
1957年度までは、「九段」の段位もなかったのですが、58年に段位としての九段の制度が始まり、大山康晴と升田幸三が九段に昇段しました。
それにより、タイトルと段位制度の混在のためにちょっとおかしなことになってしまい、62年から九段戦は十段戦と改称されました。
竜王戦はもともと「棋界最高のタイトルとして位置づけられる新しいタイトルと棋戦を作ろう」というコンセプトの元に創設されたものですから、体制一新をはかる意味で過去の十段位という名称とは決別する必要があったものと思われます。
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①『九段』のタイトルが創設されたのは1950年。
当時は段位の最高位が「八段」までしかありませんでした。
しかし、1958年に「段位としての九段(要は八段の上)」が制定され、
「タイトルの九段」なのか「段位の九段」なのか非常にわかりにくくなったために、
1962年よりタイトル名を『十段』に変更された。
かつては『十段』が存在しなかったのもそういう理由から。
八段までしかないのに九段をすっ飛ばして十段が存在する意味がわかりません。
②「将棋界でも最高権威の棋戦を主催したい」という読売新聞
(囲碁界では序列1位の「棋聖戦」を主催している)と連盟との交渉を経て、
十段戦は1988年にシステムや契約金を一新した「竜王戦」になった。
ただ、当時の将棋連盟会長の大山康晴十五世名人が
名人戦を主催する毎日の嘱託だったため交渉は相当もめたようです。
ちなみに、新棋戦の名称には様々な候補が挙げられ、
中には「巨人戦」ってのもあったらしい。野球じゃないんだから…(苦笑)
…大体こんな経緯だったと思います。
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