将棋界では九段の棋士はごく一部しかいません。これに対し囲碁界にはたくさん九段がいるようですが、タイトル戦に出る人はだいたい顔触れが決まっています。
ほとんど名前を聞かない囲碁の九段には段位だけでそれなりの収入があるのでしょうか?
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昔は「大手合(コミ無し碁で対局)」という昇段制度があったが、名ばかり九段が大量生産されて問題になった為、数年前に加藤正夫理事長が廃止した(この時の心労が原因で急逝したと言われている)。
現在は、名人、本因坊、棋聖は無条件で、他の七大タイトルは2期で九段と、タイトルホルダーは早く九段になれる(井山新名人は奪取即九段)が、それ以外の大多数の棋士は、そう簡単には九段になれなくなった。
囲碁には将棋の順位戦のような制度は存在しない為、名ばかり九段の多くは碁会所の指導対局などで稼いでいる。
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かつては、将棋界の九段はタイトルの名称、その後は名人経験者の称号でした。一方、囲碁界では大手合いで勝てば自動的に九段になれ、粗製濫造でした。このような傾向に両者が危機感を持ち、将棋界でも点数で九段に昇段できるようになりました。これに対し、囲碁界では、九段昇段に歯止めをかけるようになり、やや両者の差は詰まってます。収入については、基本的に名ばかり九段は指導碁で食べています。以前、私の父のところにも、聞いたことのない九段が指導に来てましたが、食事をして、然るべき謝礼をもらっていました。将棋と違って、囲碁にはこのような需要が多いのです。
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