2012年3月20日火曜日

将棋定跡を覚えるに当たって質問です!

将棋定跡を覚えるに当たって質問です!

http://www.shogi-chess.net/senpouzukan/



現在高校生。段を取りたいと思って将棋を4月からはじめました。上記のサイトで現在定跡を覚えているんですが、めちゃくちゃ多くて覚えるのが至難です。そこで質問です。





1,そもそもすべて覚える必要はあるのか。

2,優先順位をつけるとしたらどのようなものになるのか。

3,どのようにして覚えたらいいか。

4,現在負けてばっかりで自信をなくす一方なので、実戦はしていません。 どのタイミングで実戦をしたらいいか。

5, 将棋の学習方法。



一応手筋も随意に勉強しています。1ヶ月で上達しようなんていう甘い考えが間違ってるかもしれませんが、是非丁寧な回答をお願いします。なにとぞよろしくお願いいたします。


|||



初心者を前提として回答する。



>1,そもそもすべて覚える必要はあるのか。



初段レベルを目的とするなら、無い。

得意戦法をひとつ作り、そこを足がかりとして増やしていけば、初段程度はとれる。

また、当該サイトの一覧に載っていない序盤形も多数あるので、全部覚えても全定跡を網羅しているわけでもないので、「定跡調べ」としても不適格。



>2,優先順位をつけるとしたらどのようなものになるのか。



好きな形から入るとよい。初心者なら、棒銀とか「数の理屈」がわかりやすい戦法をお勧めするけど、棒銀がベストというわけでもない。

なにしろ、ベストの戦法なんてものがあったら、それしか生き残っていないからね。



>3,どのようにして覚えたらいいか。



盤駒もしくは棋譜再生ソフトで、並べる。



>4,現在負けてばっかりで自信をなくす一方なので、実戦はしていません。 どのタイミングで実戦をしたらいいか。



一通り手順を学んだら、即実戦投入。

勝っても負けても、感想戦をする様にしよう。

感想戦ができなかったら棋譜をとっておいて、それを並べて見直せ。

後で見直すと、序盤だけでなく、結構気づくところがある。



>5, 将棋の学習方法。



実戦と実戦結果検討、それにプロの棋譜学習と詰め将棋(初心者なら7手詰め以下でよい)。



>1ヶ月で上達しようなんていう甘い考えが間違ってるかもしれませんが



集中度によって一ヶ月で初段手前まで行った子を何人か知っている。

ただし、半端ではない集中度だった。毎日学校が終わると道場に来て、晩ご飯まで指して、与えた棋書3冊と初心者向け詰め将棋本がボロボロになるまで読んでいたし、土日は母親が迎えにくるまでずっと居続けて、対局と強い人の対局観戦+感想戦での質問バタバタ。

熱心なものだから、大人も丁寧に教えて、で、すぐにまた質問。

自分の将棋が終わると、閑にしている強い人を呼んで感想戦に口出ししてもらっていた。



感想戦と並べ直しは上達の泉だと心得よ。



----

追記:

初心者の弱さは千差万別、多種多様なんだ。

駒を間違えた、角のスジを間違えた、桂馬の効きを忘れていた、うっかり取られる所に飛車打った...色々ある。

それらからの脱却には「やった悪い手を反芻して、懲りて、やらない様に注意したり、見るべきところ注意すべきところをわかっていく」というのが必要。

定跡なんかはその後から付いてくるし、必要になったら本を読んだり、棋譜を漁れば良い。

まずは、「どんな不注意があるのか?」といった「指した直後に痛い手」を回避するための知識が必要。

そして、指した直後に痛い手をあまり指さなくなったら、さらに先に痛い目にあわない様にするといった勘を養う。

当然、手を指すのだから、何か目的がある。その目的の深化は、結局、目的達成前に容易に打破されないことによって実現する。

容易に打破される手はどんなものか?たとえ勝ったとしても、そういう手はないのか?といったことをまずは学ぶ。

続いて、「ここではこういう目的で指したけど、もっと違う目的はなかったか?」といった視点で対局を並べ直したり感想戦でほじくっていく。

定跡書は、「その目的の素晴らしい点」を示してくれるが、それ以前の目的達成するための前提や、目的の選択については記載がほとんどない。

初心者が陥るのは、「素晴らしい目的のための手がみつからない」のではなく、目的を達成するために気をつけることや、失敗から学ぶことや、目的の案を複数みいだしたりそれから取捨選択ということを忘れてしまう点にある。

それを養うためには、「無様に負けて悔しくてやってらんねぇ」自分の負け口を開いて、ほんとの理由を探して知ること、そしてそれを積み重ねることでしか、根本治療はできない。



いわば、痛い手術で患部を治す。定跡とか手筋は漢方薬で、後で効いてくるのはたしかだが、患部/本当の原因はちょっと手荒くて痛いことでしか治せない。



|||



1,そもそもすべて覚える必要はあるのか。



そもそも全てを覚える必要はありません。ただ、自分の指したい戦法と自分の戦法に対抗する戦法(例えば、あなたが振飛車党ならば、対振飛車の各種戦法等)は自然と覚える事になります。まずは、居飛車か振飛車、それから、自分が指したい戦法(居飛車ならば矢倉とか、振飛車ならば四間飛車とか)を決めて、覚えるのが良いかと思います。一番良いのは、同じくらいの力のライバルや友達を作ることです。その場合、ライバルが振飛車党なら、自然と居飛車党になっていたりするものです。



2,優先順位をつけるとしたらどのようなものになるのか。



基本は棒銀戦法から入る方が多いと思います。(全ての戦術で、仕掛けの部分は棒銀の要素が絡む関係だと思います。)一例で申し上げれば、当方は居飛車党だったので、棒銀⇒矢倉⇒対振飛車といった流れでしたが、勿論、いきなり振飛車の方もいらっしゃいます。但し、お話しをお聞きしていると、二枚落ち定跡から覚える方が良いかもしれません。ちなみに二枚落ちでも道場の段持ちに勝つのは厳しいですよ。



3,どのようにして覚えたらいいか。



当方の高校生の頃は、将棋本での暗記と、将棋本を将棋盤に並べて覚えることを基本としていましたが、今ではPCで並べる方も多いかと思います。



4,現在負けてばっかりで自信をなくす一方なので、実戦はしていません。 どのタイミングで実戦をしたらいいか。

5,将棋の学習方法



実戦は直にでもすべきです。実戦と将棋の学習方法は対であると考えて下さい。当方は、某将棋道場で、天才と呼ばれて奨励会に行った少年達と数多くの実戦をしましたが、最初から初段以上の力のある子どもは一人もいませんでした。つまり、実戦無く、勉強だけで、いきなり実戦で段持ちに勝てる程、将棋は甘くありません。英会話と同じで、将棋の定跡をいくら覚えても、人と実戦を行うと全く定跡と同じにはならないので、本当に必要な”手筋・勝負勘・詰め”などの上達が見込めません。実戦して、負ければ反省して、どこが駄目だったのか?次に勝つには何を覚えればよいのか?と突き詰めて行く必要があります。

幸いにも将棋は、駒落ちというハンディ戦があります。2枚落ち定跡を覚えれば、プロにも勝つことが出来ます。近くの道場に行って、駒落ちから指導されることをお勧めします。ちなみに、当方は故村山聖八段と二枚落ちで勝たせて戴きましたが、駒落ちでも勝てれば最高の思い出となりましたよ。


|||



1:定跡すべてを覚える必要はないと思います。

(定跡それぞれにも、いくつもの変化があるので膨大すぎて困難であるといえます)

覚えたものから実戦で使えるようにするのが一番と考えます



2:基本的なものから始めて、あとは自分の好みしだいで(得意な戦法を)徐々に深く勉強するのが良いと思います



3:丸暗記でなく、とりあえず、実際に駒を並べながらやるのが良いのでは?

(できれば実戦等を伴った方がよさそうですが・・・・)



4:それなりの自信が出てきたとき。対局して勝てる気がする時・・・



5:人それぞれですが定跡、手筋のほかに

プロの将棋を並べる、観戦する (おすすめ!!!)

詰将棋をやる(短手数のものが案外良いように思えます)


|||



定跡は出だしだけちょっと覚えれば大丈夫。

駒組みでの失敗(例えば、相掛かりで78金を銀にしちゃう)を無くすのが定跡を覚える最大のメリットです。先手か後手か、急戦か持久戦か、居飛車か振り飛車か、ある程度得意な作戦を決めて、実戦していけば自然に覚えていきます。強くなりますよ。

ただ、2枚落ちの定跡は覚えましょう。



0 件のコメント:

コメントを投稿